爬虫類はどのように遺伝するのか2

こんにちは飽懺です

本日は以前お話した爬虫類の遺伝の補足のお話になります


【PH(ポッシブルヘテロ)の意味】

爬虫類のモルフに興味を持ち始めた方や爬虫類の繁殖を考えた方の中に

PH66%という表記をショップやイベントで見かけたことがあると思います

なんとなくわかっている方は劣性遺伝の遺伝子がHetで66%の可能性で入っていて

残り33%の確率で入っていないことはわかっていることでしょう

しかしPH50%となることは理解していてもPH66%となることをしっかりと

理解していない人がいます(断言)

なぜ断言しているかというと私が以前そうだったからです(キッパリ)

【どのようにしてPH66%は出現するのか】

このPH66%がどのようにして産まれるかをこれから説明します

念のため先にPH50%の説明をします

遺伝子は特別な例外を除き必ず2つ1組となっていることを前提に話します

そうすると父親の2つの遺伝子と母親の2つの遺伝子から産まれる子供の

遺伝子の確率はそれぞれ25%となることはわかりますか?

例として上の図のようにHetアルビノとノーマルの間で繁殖をした場合

組み合わせはHetアルビノが2つ、ノーマルが2つになるので、

それぞれ50%の確率で産まれることになります。

ですがHetアルビノとノーマルでは見た目の区別がつかないため

このような時にPHアルビノ50%ということになります



次にPH66%について説明します

上の図のように父親と母親共にHetアルビノ同士での繁殖では、

組み合わせとしてアルビノが1つ、Hetアルビノが2つ、ノーマルが1つとなり

1つが25%となるので確率はアルビノが25%、Hetアルビノが50%、

ノーマルが25%で産まれます

ここで初心者の私はPHアルビノ50%と思っていましたがこれは間違いです

アルビノは見た目でわかるので除いて、ここで見た目で分からないのは

Hetアルビノとノーマルとなります

つまり見た目で分からない遺伝子の全体を100%と考えると

Hetアルビノとノーマルの組み合わせの合計は3つとなり

Hetアルビノの組み合わせが2つなので

100% ÷ 3(見た目がわからない全体の組み合わせ数) × 2(Hetアルビノの組み合わせ数)

=66.666・・・・・・・・%

なのでPHアルビノ66%として表記されます

因みに表記はされませんがHetアルビノの確率が66%ということは

裏を返せばノーマルが33%の確率であるというこです


【モルフ計算は必須スキルなのか】

別にこのような計算方法を知らなくても飼育の上で全く問題にはなりませんが、

繁殖を考えている方はこのことを知っているのと知らないのとでは掛け合わせの

組み合わせを考える時の一つの判断材料になると思います

モルフを考えた繁殖をしていくとコンボモルフ(特徴的な複数の色や柄の個体)

を作出したいと考える方が多くいらっしゃいます

今回説明した確率の計算は単体のモルフなので単純ですが

複数のモルフ同士で掛け合わせると確率の計算がより複雑になります

ボールパイソンとレオパのモルフ計算は以下のサイトで自動計算できます

LIL BALLSさん

ボールパイソン モルフ計算機 | Lil Balls ~ ボールパイソンブリーダーの営む、ボールパイソン専門店 (lil-balls.jp)

breeder.ioさん

ヒョウモントカゲモドキのモルフ計算 | breeder.io



【まとめ】

繁殖は爬虫類飼育の一つですが自分が考えた色や柄の個体を考えて

掛け合わせることはとても楽しく面白いので興味がある方は是非

挑戦してみて下さい

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます

ではまた👋


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