爬虫類飼育の覚悟1(番外編)
こんにちは飽懺です
本日は前回お話した「終生飼育の覚悟」の番外編として、自分で捕まえた動物の飼育についてお話していきます
基本としてショップでお迎えした動物(虫も含め)でも山や川などで採取して飼い始めた動物でも飼い始めたら死ぬまで飼い続けなければなりません
皆さんはこう思いませんでしたか?
「捕ったところに返すことは問題ないでしょ」
私も昔採取したカブトムシがどんどん増えていき飼いきれなくなり捕ってきた近くの山に放したことがありましたが、これはダメなことだと大人になってから知りました
そのようなことがなぜダメのかということを話していきます
理由の一つ目は自然の厳しさに耐えられなくなっていることです
飼育下の動物は飼われているうちに自然の厳しさを忘れていき、何をしなくても生きていくための食糧を与えてもらい、他の生物に対する警戒心が下がることで急に自然に戻されても適応できなく、生存率は著しく下がるでしょう
理由の二つ目としては飼育下で病気となり自然下で蔓延させてしまう危険があることです
飼育下で与えられた餌や環境等が原因で自然下でなる可能性が0%若しくは限りなく0%に近い命に関わる病気となった状態で、自然に戻され他の同種族或いは異種族の動物に壊滅的なダメージを与えてしまう恐れがあるからです
理由の三つ目としては日本でも動物それぞれの生息域があるということです
極端な例で言うと沖縄にしかいない固有種(例:ミナミマイシガメ等)を捕まえて本州の自宅で飼っていたが、飼いきれず野外に放してしまうと環境に適応できなくてすぐ死んでしまったり、最悪の場合近い種族(例:ミナミイシガメに対してニホンイシガメ)の個体と交雑することで遺伝子汚染が起こり純粋な個体(例:純粋なニホンイシガメ)がいなくなることが考えられます
ニホンシガメとミナミイシガメの違いを知りたい方はココ:イシガメってどんなカメ?|知らないといけない生態と特徴(Ver.2) (exoroom.jp)
これ以外にも近い種族で争う競合や、近い種族や異種族をどんどん食べていく捕食という問題もあります
当然ショップで購入した原産が外国の動物を野外に放すことは論外です!!
外国種の外来種も日本の国内でも国内外来種という問題も皆さんに広く理解してもらい、自然の保全を考えていただければ幸いです
これらは私が知っている自然下への影響の一部で他にも色々な影響があると思います